KENDRIX Presents 音楽ができるまでをのぞいてみた
Vol.8 松井寛×Watusi
2023年8月31日、KENDRIX YouTube公式チャンネルに新規動画を公開しました!
公開された動画の内容を、KENDRIX Media でもご紹介します。
KENDRIXの詳細は KENDRIXが正式にリリース 、 KENDRIXが初のアップデート!~新機能をご紹介~ 、KENDRIXがアップデート!~新機能をご紹介~、KENDRIXがアップデート!~中村佑介さんによるキービジュアルと新機能をご紹介~をご覧ください。
音楽ができるまでをのぞいてみた
KENDRIXは「すべての音楽クリエイターが Creation Ecosystem に参画できる世界へ」というコンセプトで開発された、誰もが簡単に利用できる音楽の権利のDXツール。
ブロックチェーンと呼ばれる技術を用いて、いつ誰がその音楽ファイルを所有していたのか、という楽曲の存在証明を発行できるサービスを提供しています。さらに、JASRACに著作権の管理を委託する契約(信託契約)の締結や作品登録まで。これらをすべてKENDRIXで行うことができます。
「音楽ができるまでをのぞいてみた」では、KENDRIXの利用が想定される音楽制作の現場をご紹介しながら、音楽クリエイターの方に役立つTipsや考え方をご提供していきます。
ナビゲーターは、KENDRIXの開発にもご協力いただいたWatusiさん(COLDFEET、NAZWA!)とエンドウ.さん(GEEKS、月蝕會議)です。
松井寛 a.k.a Royal Mirrorball サウンド
第8回は、Watusiさんがナビゲーターとなり、作編曲家、プロデューサー、リミキサー、DJなど多岐に亘ってご活躍されている松井寛さんをゲストに迎えて収録させていただきました。
残念ながらリリースに至らなかったという「未発表デモ曲」を用いて、キラキラしたディスコ&ソウル感満載の「松井寛 a.k.a Royal Mirrorball」サウンドを産み出すためのこだわりの数々を特別に大公開してくださいました。
(松井寛さんプロフィール)
・作編曲家/プロデューサー/リミキサー/DJ。
・1986年「パルコ・グランバザール夏のCF」を始めに、コマーシャルの作・編曲家として「多数のコマーシャル音楽」を送り出す。
・その後、歌謡曲の作・編曲を開始し、MISIA『つつみ込むように・・・』のアレンジ、同『INTO THE LIGHT』の作編曲、東京女子流の楽曲群のアレンジ等を多数手掛ける。
・平行してゲリラ的にアナログ12インチ・レコードの自主制作・発売を行う。1992年にリリースした『Samba De Howa Howa』は、NYハウスの名門老舗レーベル「King Street」のコンピレーション『Sounds Of Far East Dance Music – Compilation Vol.1』に収録される。
・「Royal Mirrorball」の名を冠した松井さんによるミックス、リミックスは、ダンストラックの機能が強化されたスペシャル・バージョンとしてライブ会場やフロアを大いに盛り上げる。
・DJの木村コウさんとともにダンスミュージック・現代音楽 専門レーベル「御中レコード」を主宰。
あえて最新の機材は使わず、徹底的に作り込む
終始笑いが絶えない収録現場となりましたが、「未発表デモ曲」の解説パートでは「これぞ松井イズム!」というこだわりを多数披露していただきました。
まず「アレンジャー経験を踏まえた独自の作曲プロセス」が明らかに。
Step 1.Reason3を使って、メロディー、コード楽器、ベース、リズムからなる「ベーシック」を作ったあと、さらに弦楽器とブラスセクションからなる「弦ブラス」を別ファイルで作り込む(あくまでデモ音源だが、弦ブラスのレコーディングを一人で行うイメージ)。
Step 2.できあがった「ベーシック」と「弦ブラス」をオーディオデータで書き出して、Cubase12に取り込む。Cubase12で「ベーシック」と「弦ブラス」をミキシングしながら仮歌と合わせる。
ちなみに、Cubase12は最新バージョンですが、Reason3はなんと2005年にリリースされたバージョンです。松井さんはこのReason3を動かすために、最新のMacBookとともに、Mac OS X v10.6(2009年リリース)が入ったMacBookも愛用されています。
このように「あえて最新の機材は使わない、その理由」も動画内で明らかに。
また、「弦ブラス」の緻密な作り込み具合に収録現場がザワついていると、「なぜデモの段階でここまで作り込むのか」についても、松井さんの想いを教えてくださいました。
さらに、松井さんが師と仰ぐ作編曲家・音楽プロデューサーの鷺巣詩郎さんのこと、譜面を見て学ぶことの大切さ、配信時代の曲作りとの向き合い方など、プロを目指す音楽クリエイター必見のお話が満載です!
「未発表デモ曲」を「公開前」にKENDRIXに登録!
最後は、Watusiさんから松井さんにKENDRIXを紹介。
松井さんがこの日紹介してくれた「未発表デモ曲」には、2023年の20曲目という意味の『MD23020』という仮タイトルが付けられていました。そんな『MD23020』をKENDRIXに登録、存在証明ページも取得して公開してくださいました(松井さんにご登録いただいた『MD23020』の存在証明ページはこちら)。
この動画が音楽クリエイターの方々にとって、創作活動や KENDRIXを利用するヒントになれば幸いです。
ぜひ動画をご覧いただいて、よろしければチャンネル登録と高評価をお願いいたします。
※動画の視聴時には、ベース音などをしっかり確認できるヘッドフォンやスピーカーのご利用をオススメします。
「KENDRIX Presents 音楽ができるまでをのぞいてみた Vol.8 松井寛×Watusi」
サイン入りLPをプレゼント!
2023年9月4日リリースの2枚組LP『A Love From Tokyo 1991-2003』に松井さんのサインを入れて抽選で3名にプレゼント!
公式X(旧Twitter)アカウント(@kendrixmedia)をフォローして、キャンペーンツイートをリツイートしてください。
事前に応募規約を必ずお読みください。
【応募期限:2023年9月15日(金)23:59まで】
(リリース情報)
Hiroshi Matsui『A Love From Tokyo 1991-2003』(Sound of Vast)
2023年9月4日リリースの2枚組LP。
松井さんが1991年〜2003年に、ゲリラ的に自主制作・発売されていた貴重なダンスミュージック群と未公開音源を収録。1993年のエポック・メイキングなコンピレーション『Sounds Of Far East Dance Music – Compilation Vol.1』(King Street)にピックアップされた『Samba De Howa Howa』も収録。
TEXT:KENDRIX Media 編集部
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