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~音源類似チェック機能(α版)を追加〜

KENDRIXがアップデート!
~音源類似チェック機能(α版)を追加〜

KENDRIX

2024年3月5日(火)16:30頃、KENDRIXのアップデートが完了しました。

2022年10月31日に正式リリースされたKENDRIXは、「すべての音楽クリエイターが Creation Ecosystem に参画できる世界へ」というコンセプトにより開発された、誰もが簡単に利用できる音楽の権利のDXツール。
ブロックチェーンと呼ばれる技術を用いて、いつ誰がその音楽ファイルを所有していたのか、という楽曲の存在証明を発行できるサービスを提供しています。

KENDRIXのキービジュアルは、中村佑介さんに描き下ろしていただいたオリジナルイラストです。

illustration / YUSUKE NAKAMURA

KENDRIX Mediaでは、今回追加された新機能をご紹介させていただきます。

(point 1)フィンガープリント技術等を用いた音源類似チェック機能を追加!

フィンガープリント技術等を使って、KENDRIXに登録した音源ファイルを解析し、類似している可能性がある既成音源を紹介する「音源類似チェック機能(α版)」をご利用いただけるようになりました。

通常は、テレビ番組や動画コンテンツで利用されている音源を特定することに活用されているフィンガープリント技術ですが、KENDRIXでは、新たに創作した楽曲を公開する前に、以下のような目的でも活用できるのではないか、と考えました。

・意図せず既成音源の一部が混入していないかチェックする(例:フリー素材として入手したサンプル素材が既成曲の一部だった)
・メロディが既成曲と酷似してしまっていないかチェックする

通常の利用目的とは異なり、あえて信頼度の低い結果も表示するため、利用しやすい検出の精度や実施間隔にチューニングしていく必要があります。
このような今後の機能改善に向けたユーザーテストを目的とするα版として、今回リリースする音源類似チェック機能をご提供します。

実際の解析結果の画面をご覧ください。

「検出位置」とは、解析した音源ファイルの再生位置です。
「検出位置」の音源が、「類似曲情報」に表示された楽曲の「類似曲での検出位置」と似ている、ということを示しています。

音源類似チェック機能で検出される結果は2種類あり、結果として表示される内容も異なります。

検出タイプ 特徴
音源

既存の音源の使用をフィンガープリント(波形データ)で検出するもの。
サンプル素材として混入している場合なども検出できるように、あえて類似度が高くない結果も表示します。
類似度に関する「スコア」と「類似曲での検出位置」を参考にしながら、検出された音源の対象箇所と自身の音源の対象箇所を聞き比べてご確認ください。

メロディ

既存の楽曲と同じようなメロディがないか、独自の解析によって検出するもの。
類似度に関する「スコア」と「類似曲での検出位置」は表示されません。
あくまで参考情報として、検出された音源の全体と自身の音源の対象箇所を聞き比べてご確認ください。

音源類似チェック機能の活用方法を解説するアニメーション動画も公開していますので、こちらもぜひご覧ください。
なんと、KENDRIXが解決する課題に関するナレッジを、アニメーションで分かりやすく解説する「ケン&ドリーの音楽の権利とお金の話」に、エンドウ.さんが登場する特別な内容となっています!

※本機能は、個人で活動する音楽クリエイターが、楽曲の独自性を自ら確認する際の一助となる参考情報を提供することを目的とした機能であり、盗作や盗用であることを断定したり、独自性を保証したりするものではありません。

※本機能はACRCloud(エーシーアールクラウド)社が提供する「Music Recognition」と「Cover Song Identification」を使用しています。「Music Recognition」は音源そのものの利用を、「Cover Song Identification」はオリジナル楽曲のカバーバージョンを見つけることを目的としたソリューションです。

(point 2)アカウント種別に「ビジネス」が登場!

従来からあるアカウント種別「ベーシック」「ビジネス+」に「ビジネス」が加わりました。各アカウントの特徴は以下となります。

アカウント種別

利用できる機能

ベーシック

KENDRIXにアカウント登録したユーザーの初期状態

・KENDRIXに楽曲情報を登録し、ブロックチェーンを活用した存在証明を取得できる機能
・プロジェクト機能、コメント機能
・音源元データダウンロード機能
・音源類似チェック機能

ビジネス New!

KENDRIXでeKYCを実施して、身元確認が完了したユーザー

「ベーシック」と同じ。
ただし、音源元データダウンロード機能と音源類似チェック機能を「ベーシック」よりも長く又は多く利用できる。

ビジネス+

JASRACと管理委託契約を締結しているユーザー

「ベーシック」の機能に加えて、
・KENDRIXに登録した楽曲情報を基に作品届を作成しJASRACにオンラインで提出できる機能
さらに、音源元データダウンロード機能と音源類似チェック機能を「ビジネス」よりも長く又は多く利用できる。

(アカウント種別比較表)

  ベーシック ビジネス
(身元確認した方)

ビジネス+
(信託契約した方)

KENDRIX上に登録した楽曲をブロックチェーンに保存
楽曲の存在証明ページを発行
JASRACに作品届を提出する(作品登録)
作品登録した楽曲の著作権をJASRACが管理
作品登録した楽曲の著作物使用料を受け取る
音源元データダウンロード
※MP3は無期限でダウンロード可能です。

アップロードから14日間

アップロードから60日間 アップロードから180日間
音源類似チェック 4件/月 10件/月 16件/月
KENDRIXサービス利用料 無料 無料 無料

※「ビジネス」アカウントが新設されるよりも前に、eKYCを実施して身元確認が完了しているユーザーは、自動的に「ベーシック」から「ビジネス」にアップグレードされています。

※「ビジネス+」アカウントにアップグレードする方法は以下の2通りとなります。
(1)KENDRIXのオンライン信託契約申込み機能を利用して、JASRACと管理委託契約を締結する。
(2)KENDRIXから「JASRACメンバー向けアップグレード申込み」を行う。

 

KENDRIXは、今後も音楽クリエイターの皆様に有益な機能を追加していく予定です。
あわせて、eKYCを実施して「ビジネス」アカウントにアップグレードすることのメリットも追加していきますので、ぜひアップグレードをご検討ください。


https://kendrix.jp/

 

TEXT:KENDRIX Media 編集部

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