ラブもヘイトも共有して家族みんなで頑張っている〜信頼できる仲間たちと作ったSEEDAの「親子星」

「1of1」とは世界にひとつしかないもの/ことを指す言葉です。この連載では日本で「1of1」な活動をしているアーティストたちに話を聞いていきます。いろんな人たちのいろんな言葉が連なったとき、日本が独自の感性で育んできた音楽文化を重層的に表現できるのではないかと思っています。
今回のゲストは約13年ぶりとなるオリジナルアルバム「親子星」を発表したSEEDAさんです。キャリアハイと言っても過言ではないクオリティを携えた本作は、新鋭・D3adStockをはじめとするCo-Wrightチームと制作されました。さらに今作はリリックに込められたメッセージも大きく変化したように感じます。このポジティブに輝く星のようなアルバムについて、制作と感情の両面から深く聞いていきました。
文:宮崎敬太 写真:雨宮透貴
歌詞のてっぺんから最後まで自分の嘘偽りのない感情が入っている
――「23edge」以降、SEEDAさんはなかなかリリックが書けなくなってしまい、再び本格的に書くきっかけが本作「親子星」収録の『みたび不定職者(feat. Jinmenusagi & ID)』だったそうですね。
SEEDA:『みたび不定職者』は、もともと映画「花と雨」(2020年1月17日公開)に合わせて、MIYACHIくんに入ってもらった『Live and Learn』、舐達麻さんに入ってもらう『Sai Bai Man』のリミックスを作って、一緒に出そうと思っていたんです。舐達麻さんとの制作は実現しなかったんですが、MIYACHIくんは録ってくれて。JinmenusagiとIDも「SEEDAくんが書かないなら俺らも書かない」と良い意味でのプレッシャーをかけてくれたので、なんとか書くことができました。
――極論『みたび〜』も投げ出すことはできたと思います。なのにリリックを完成させられたのはなぜだと思いますか?
SEEDA:それはやっぱりJinmenusagiとIDが後押ししてくれたからです。さらに言うと実は、『みたび』は当初、JinmenusagiとID、仙人掌にラップしてもらって、僕はフックだけを歌う予定でした。でも仙人掌くんが「最後のバースはSEEDAが歌った方がいい」と言ってくれて、プレッシャーにはなりましたが、そのおかげで書き上げることができました。
――書き上がらなかった一番の要因はなんだったと思いますか?
SEEDA:なんて言えばいいんだろう。逆にいえば、歌詞のてっぺんから最後まで自分の嘘偽りのない感情が入っているものがオッケーなんです。純度が高ければ高いほど出したい。それ以外のものはボツ。100に持っていくには、変なプライドとか脱ぎ捨てたり、自分を見つめ直したりっていうことかもしれない。ただ実際は、生きることに必死すぎて、何も見えてなかった。この曲を作ったあたりから、とりあえず楽しいことだったらやろう、楽しくないことをやるのはやめようっていう、もうそれだけのバイブスでオッケーになりました。
――ニートtokyoで「親子星」のテーマについてお話しされていましたが、もう少し詳しく教えてください。
SEEDA:正直に言うと、アルバムのコンセプトは全部後付けかもしれないです。
――曲を作っていく中で徐々にテーマが形成されていった?
SEEDA:はい。ただアルバムを作ろうと思って曲を作っていたわけではなくて。矛盾しているかもだけど……ずっとアルバムを作りたかったけど、そういう気持ちは特にありませんでした。その……ビートとの出会いだったり、この『みたび〜』もそうなんですけど、Co-Wrightで一緒にやる人たちとの出会いだったりがだんだん固まってきて。1曲できて、2曲できて。「あ、アルバム行けるかも?」みたいな。そんな中で、娘が僕に粘土でチェーンを作ってくれて、それが地球に絆創膏が貼ってあるみたいなデザインでめっちゃ良いなと思った。ほかにも「こういう気持ちを入れたいな」ってアイデアも出てきて、40曲くらい作ったんですけど、最終的にこの13曲になったっていう。
――ものすごくメッセージ性のある作品なので、コンセプトアルバムだと思っていました。
SEEDA: そういうわけではないんです。僕の作品はその時々の自分のライフスタイルが反映されているので、こういうアルバムになった感じです。
――自分はSEEDAさんより少し歳上で、子供もいないけど、この「親子星」というアルバムを自分のこととしてフィールすることができました。過去の作品も大好きですが、今作は個人的に最高傑作だと思います。
SEEDA:本当ですか。でも僕、言うこと変わりましたよね。
――はい。それを明確に感じたのが、LUNV LOYALさんとの『高所恐怖症』(2023年)からです。SEEDAさんは昔のインタビューで人間が嫌いと発言されていましたが、この曲では“知ったのさ 俺にもう敵はいない”と歌っていました。
SEEDA:あのラインは「こう言いてえな」と強く思ったからです。
――そう思えるようになったのはなぜだと思いますか?
SEEDA:お嫁さんのおかげです。人の悪口を言うのが嫌になってきまして。(世の中には)嫌なことしてくる人とかいると思うんですけど。自分も嫌なことしていたフェーズが過去にありました。だから、今の僕はそういう人に出会っても、「この人はそういうフェーズにいるんだな」とだけ思う。過去の自分のように見えます。近づくことはしないけど幸せを願います。今回のアルバムに関しては、たぶんカースワードはゼロなはずです。誰かを傷つけようとする意図はないです。
――バッドバイブスのときも、奥様が寄り添っていてくれたから、SEEDAさんも徐々に気持ちを落ち着けることができたのかもしれませんね。自分はメンタルヘルスが不調だった数年間、ほぼ毎日『高所恐怖症』の“ホームと線路の間 自分にしか見えない壁がある”という感覚で生きていたので、SEEDAさんがそういう心境を知っているとわかるだけで救われました。
SEEDA:まじですか。でもこの曲は、そもそもLUNV LOYALくんのアイデアと構成力があってこそです。
必ずしも新しくある必要もない
――アルバムの話に戻りますが、コンセプトが見えてきたのはどの楽曲ができたときですか?
SEEDA:『親子星』ですね。全体で言うと、大体3割くらい行ったところです。
――先ほども少し触れていましたが、SEEDAさんにとって奥様・EMI MARIAさんはどんな存在ですか?
SEEDA:……存在。でも歌っているままかもしれません。あえて言うと、僕の世界であり、幸せや愛をシェアしている人。なんだかこの質問だけで1曲かけそうです(笑)。あ、なんか今いい答えが浮かんだけど、忘れちゃった。
――では後でまた質問しますね(笑)。今作の制作に深く関わっているD3adStockさんとはどのように出会ったのですか?
SEEDA:もともと僕の周りの若いアーティストたちから「SEEDAくんはD3adStockと一緒に仕事したほうがいい」と言われていたんです。初めて会ったのは、「ラップスタア 2023」の後。優勝したShowyVICTORと一緒にスタジオに入ったら、となりの部屋でD3adStockが仕事をしていたんです。そのときに初めて挨拶しました。
――そんな前から!
SEEDA:そうなんです。その後、『SLICK BACK(FT Tiji Jojo, Myghty Tommy, LEX)』と今作には入ってない『Stay Up』という曲のビートをもらって、一緒にスタジオに入ってみたらものすごい才能の塊だと気づいて。その後『親子星』とか、『OUTSIDE feat. IO&DO』が出来上がったくらいで「ラップスタア 2024」の募集が始まったんですよ。
――それはかなり難しい状況ですね。若い才能に成功するきっかけを掴んでもらいたいけど、アルバムも制作したいし。
SEEDA:いろいろなことを考えて、ちょっと気持ちがギクシャクしてしまったので、(「ラップスタア」)期間中はアルバムの制作をやめることにしました。お互いにとって良くないですし。ほとんど話もしてないです。この「親子星」というアルバムのリリース時期も意図的に「ラップスタア」から時間をあけました。
――あることないこと邪推されたら嫌ですもんね。
SEEDA:そうそう。あと僕らとしても作品として気持ちよく出したかったから、ちょっと間が必要でした。
――新しいアーティストと繋がっていく、というSEEDAさんの精神は2000年代半ばごろにPUNPEEをはじめ、NORIKIYO、MONJU、田我流らをいち早く世に送り出したミックスCDシリーズ「CONCRETE GREEN」からいまだに健在ですね。
SEEDA:そうですか?
――SEEDAさんなら同世代の有名なアーティストやプロデューサーで制作陣を固めることもできると思うんです。
SEEDA:それで言うと、僕は自分が作りたい曲を作るための才能を探して出会ったというだけです。
――それがたまたまD3adStockだった?
SEEDA:そうですね。確かに若い友達は多いですけどたまたまです。
――新しい音楽に対して常にオープンマインドなイメージがあります。でもあまりに新しすぎて、戸惑ってしまうことはないんですか?
SEEDA:だんだん宮崎さんにも慣れてきたので、ちょっと殻を破って喋ってもいいですか?(笑) もちろんあります。Nettspendのハイパーポップっぽい感じとか、Playboi Cartiの新しいアルバム(「MUSIC – SORRY 4 DA WAIT」)とかを聴いていると「あれ?なんか全部同じに聴こえる」と思ったりもします(笑)。でも聴いていると、中には自分が好きな曲があるし、Ken Carsonを聴いてみると「割とリリックがあってこっちが好きだな」とか。だから戸惑いもガンガンありますね。
――ヒップホップには「新しいものが常に正義」という不文律があるので、SEEDAさんはそこに従っているのかなと思っていました。
SEEDA:ある年代まではそう思っていたんですが、今は結構多種多様になってきたと思います。ヒップホップも、例えば昔の僕が思っていたリアルみたいなのも、そのジャンルの1つぐらいでしかなくて。だから別にそうである必要もない。逆に90’sのBoom Bopとか、日本語ラップの音質感も1ジャンルだと思う。だから今は必ずしも新しくある必要もない。
僕は楽曲のクオリティを高めることを最優先にしている
――なるほど! そういう意味だとZOT on the WAVEさんのサウンド感は現代のバイブスと、自分らの過去の感覚を接続してくれるような気がします。僕は『OUTSIDE feat. IO&DO』が大好きです。
SEEDA:ZOTくんと曲を作ろうとなって「どういう曲がいい?」と聞かれたので、Y2Kみたいな感じがいいですねと伝えたらこのビートが送られてきました。ZOTくんは本当にすごいです。この曲は昔、宇田川町でやっていたBaby Blueという洋服屋さんの歌です。僕たちはニューヨークが好きで、ニューヨークの空の色がBaby Blueって呼ばれていて。そこから名前をとりました。
――僕は2000年代に宇多川町に通っていたわけではないのに、その場にいるような気持ちで聴くことができました。
SEEDA:ほんとですか。じゃあ、もう成功しましたね(笑)。この曲は、あのときの空気感を詰め込もうってコンセプトだったんで。名前が出てくるメンバーはBaby Blueや、仲が良かった服屋のHIDE OUTに溜まっていた人たちです。HIDE OUTはD.Oさんの友達のgokってやつがやっていて、僕らと仲良しでした。そこに10代だったFebbだったり、KID FRESINOだったり、IOくんだったり、YUSHIさんだったりがしょっちゅう遊びに来ていたんです。
――続く『Kawasaki Blue』はSCARSのメンバーでSEEDAさんの盟友・STICKYさんについて歌っています。
SEEDA:僕、地元みたいのがないんですけど、あいつは「お前に地元がないんだったら、俺たちがお前の地元になってやるよ」と言ってくれた。あと「SEEDAには俺たちみてえな強いやつが周りにいた方がいいだろう」「そういうやつも邪魔になんねえだろ」とか。なんかそういうあったかいやつ。嫌味っぽいんだけど、めちゃくちゃあったかいやつみたいな。
――STICKYさんのラップを聴いていると、世の中をはすに構えた目線で観ているのかなと想像していたので、ものすごく印象が変わりました。以前、STICKYさんがJJJさんと共演した『ORANGE』も大好きで、いまだによく聴きます。
SEEDA:実は僕、もうそろそろ次のアルバムを出すんですよ。そこに『Kawasaki Blue』のリミックスが入っているんですが、BESくんとJJJさんに入ってもらっています。この二人はSTICKYが一番リスペクトしていたラッパーなんです。
――それは心から楽しみです……。あとこれは質問するのが恥ずかしかったんですが、『SLICK BACK』とはどういう意味なのでしょうか? リリックの意味はわかるのですが、タイトルとフックにある“SLICK BACK”という単語のニュアンスがいくら調べてもわからなくて。
SEEDA:何にもかかってないんです。
――どういうことですか?
SEEDA:この言葉には意味がなくて。D3adStockが作ったトップラインに、あのフックのフロウがあったんですね。二人でいろんな言葉を嵌めてみたけど、どれもしっくりこなくて最終的に一番綺麗にハマる“SLICK BACK”になったというだけなんです(笑)。
――SEEDAさんはMyghty Tommyさんをどのように評価されていますか?
SEEDA:フローがめちゃくちゃやばい。しかもリリックで熱いことを言ってる、みたいな感じですね。
――さらにTiji JojoさんとLEXさんが参加された経緯を教えてください。
SEEDA:これはこの曲に限ったことはないのですが、まず僕のラップを録って、そこから曲に合う人たちを見つけてオファーしていった感じです。もちろん仲間たちも入れたいけど、それ以上に僕は楽曲のクオリティを高めることを優先しているので……。
――なるほど、そういうことだったんだ!
SEEDA:そうなんです。あのビートでこういう空間だったら、あの3人が最強じゃないかっていう。
ポイントは同じ空間にみんながいること
――『L.P.D.N. feat. VERBAL』は僕世代のヒップホップファンの間で大きな話題になりました。制作はスムーズに進行したんですか?
SEEDA:ラップの録りは二人ともスムーズでした。けどミックスにものすごく時間がかかりましたね。この曲はサンプリングしているじゃないですか。あのネタをそのまま使うと立体感が出てこないんです。だから一部をバラして自分たちで打ち込み直しました。そこはものすごく大変で、一番時間がかかりましたね。
――『4AM』はD3adStockさんの魅力が全開ですね。しかもビートはChaki Zuluさん。
SEEDA:これは3人でスタジオに入ったとき、2人に「何やりたい?」と聞かれたので、「Fred again…みたいな曲が好きなんだよね。みんなどう?」って答えたらみんなもFred again…が好きだったので、そこから3人で作っていった感じですね。
――SEEDAさんは本当にいろんな音楽を聴かれていますね。
SEEDA:そうですかね? 僕、たまにジャズのコンサートにも行きますよ。まあランダムにいろいろ聴いています。
――そのお話を伺うと、『Summer in London』でAmiideさんがフィーチャーされたニュアンスもわかります。
SEEDA:AmiideさんはもともとCIRRRCLEというバンドにいて、確か5〜6年前にバズったときに知ったんです。僕はMIYACHIくんのリリースパーティーでAmiideさんにお会いしていたのでずっと面識はありました。ただ、この曲のヴォーカルに関してはずっと迷っていて。ちょうど『L.P.D.N.』の件でタクさん(☆Taku Takahashi)のお宅にうかがったときに自分のラップが入った『Summer in London』のデモを聴いてもらって、「この曲に合う人いませんか?」と聞いてみたんですよ。そしたら「Amiideちゃんがいいんじゃない?」って。他にも候補がいたんですけど、最終的にAmiideさんにお願いすることにしました。
――違和感なく馴染んでいたことに驚きました。
SEEDA:それはチームで作っているからです。サウンドに関してはD3adStockが全体を見ているので。あとこの曲を制作する以前に、ずっとピアノだけの曲、ギターだけの曲をやりたくて、かれこれ10年以上トラックを探していたんですけど出会えなくて。その代替案として『Daydreaming』(「花と雨」収録曲)のパート2をやろうってアイデアを思いつきました。
――なるべくピアノで引っ張っていく、みたいな。
SEEDA:そうそう。結構いろんなプロデューサーの方にお願いしたけど、なかなかやってもらえなくて、KMさんにお願いしたら「ぜひやりたい」と言ってくれたので、という感じですね。
――イントロにKMさんの独り言が入っています。カットすることもできたと思いますが。
SEEDA:最初のデモの段階でもう入っていました。僕は、人と違くてめっちゃいいなと思いましたね。
――さらに最後にフックで絶叫しているのも大好きで。
SEEDA:ありがとうございます。一度楽曲を録り終えたあとに、KMさんと2人でスタジオに入りました。何を入れようかって話しているうちに「もうイエーとかでいいんじゃね」みたいな。「カマしてこい」みたいなバイブスでブースに入って録ったっすね。「これだ! できた! やったぜ、俺ら!」みたいな「イエー!」でした(笑)。
――KMさんとはトラックのラリーはありましたか?
SEEDA:めちゃめちゃありました。最初はD3adStockのスタジオに3人で入って組んだけど、僕が全部録り直したくなったので、今度はKMさんと2人でスタジオに入って。この曲に限らず、どの曲もめっちゃラリーしています。ミックスが終わるまで10〜20回くらいラリーするのは当たり前。毎回会議して。家で1人で完結するってのはほとんどないです。
――Co-Wrightチームはどのように動いているんですか?
SEEDA:『L.P.D.N.』はルナに作ってもらっています。『高所恐怖症』のときもそうだったんですが、まず僕がリリックを書いて送って、それをルナがこの順番でこうしたほうがいいってアドバイスをくれるんです。ちょっと書き足したりして、僕のヴァースを作ってくれて、さらに一緒にスタジオに入って、話し合いながら調整していく。あと、僕がリリックを書いて持っていったり、その場でフリースタイルをして、みんながわーっと反応をくれた部分が採用されます。みんなも「じゃあ次はこれがいいんじゃない?」って別の歌詞を引っ張ってくれたり。そういうふうにチーム内で常にラリーがある。
――めちゃくちゃクリエイティブな環境ですね。
SEEDA:『親子星』はちょっと複雑で、最初はSeann Boweっていう別のプロデューサーと作っていたんです。でもそのヴァージョン1だと自分の感情が反映されないなと感じていたので、ZOTくんとセッションしたときに相談してみたんです。そしたらこのトラックが出てきて。こっちがいいと思ったので、SHO-SENSEI!!と作っていたヴァージョン1のリリックから好きな部分をZOTくんとのバージョン2に持ってきて、フローはD3adStockと一緒に考え、Homunculu$にも入ってもらい、どんどん肉付けしていきました。
――そんなふうに作っているんだ!
SEEDA:ポイントは同じ空間にみんながいることなんです。そこがとても大事。ZOT、Homunculu$、D3adStock、僕の4人がスタジオにいるときにガーっと作り上げる。KMさんとの制作もそう。次の日にD3adStockと2人で作っても全然良いのができない。そこにビートを作ったKMさんのエネルギーがないと。だからもう1回(スタジオに)入り直したんです。そうするとより良いものが出来上がる。
――いや、めっちゃいい話だ。
SEEDA:いやもう、宮崎さんも今度レコーディング来てください。
――嬉しいです! あと『SUKIYAKI(feat. Kamiyada+ & Braxton Knight)』を入れた理由を教えてほしいです。
SEEDA:以前外国の人に向けたアルバムを作っていた時期があったんです。企画はもうばらけてしまったんですが、そのときにKamiyada+さんとBraxton Knightさんで坂本九さんの『SUKIYAKI』をサンプリングした曲を作ろうと思っていました。ある日、Ryuukiさんのビートを聴きながらスタジオに向かっていたときに、ぴったりハマるビートを見つけたんです。スタジオに着いてKamiyadaとBraxtonに聴かせたら「すぐ作ろう」ってなって、そのまま一瞬で完成しました。
――こうしてお話を伺っていると、改めて「親子星」というアルバムはグッドバイブスの中で制作された作品なんですね。
SEEDA:そこはなるべく意識していました。
――では最後に。先ほど言いかけて忘れてしまった、SEEDAさんにとっての奥様について教えていただけますか?
SEEDA:ラブもヘイトも含めて、全てを分かり合えている存在です。その上で家族みんなで頑張っている、みたいな。包み隠さず言うとそんな感じです。みんなで幸せにレストランに行く日もあるし、ちょっとお金がなくてたまに包丁出される日もあるみたいな(笑)。みんなのパワーになれたり、少しでも1日を明るくできたらいいなって思っています。
(リリース情報)
SEEDA – SHOGUN Ft. Kamiyada+, Braxton Knight, HezronSEEDA『SHOGUN Ft. Kamiyada+, Braxton Knight, Hezron』
配信リリース日:2025年7月7日 配信リンク
SEEDA
ラッパー。1980年生まれ、東京都出身。幼少期をロンドンで過ごす。
1stアルバム「GREEN」(2005年)以降、2012年「23edge」まで、毎年アルバムをリリース。
特に2006年リリースの2ndアルバム「花と雨」は大きな話題となり、2020年にはタイトル曲『花と雨』を原案とした自伝的な映画「花と雨」が公開されている。
2025年3月に13年ぶりのアルバム「親子星」をリリースするまでも、アンダーグラウンドで活動するラッパーたちをフックアップする「CONCRETE GREEN」シリーズの制作、ヒップホップ関係者を中心としたインタビュー動画を公開する「ニートtokyo」の主宰(2017年~)、「ラップスタア誕生」の審査員(2017年~)など、現在のヒップホップシーンの隆盛を支えてきた最重要人物の一人。
宮崎敬太
1977年生まれ、神奈川県出身。音楽ライター。オルタナティブなダンスミュージック、映画、マンガ、アニメ、ドラマ、動物が好き。WEB媒体での執筆活動の他、巻紗葉名義で「街のものがたり」(P-VINE BOOKS)を執筆、D.O自伝「悪党の詩」(彩図社)の構成なども担当。
Instagram:https://www.instagram.com/exo_keita/
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