2024年7月9日（火）16:00頃、KENDRIXのアップデートが完了しました。

2022年10月31日に正式リリースされたKENDRIXは、「すべての音楽クリエイターが Creation Ecosystem に参画できる世界へ」というコンセプトにより開発された、誰もが簡単に利用できる音楽の権利のDXツール。
ブロックチェーンと呼ばれる技術を用いて、いつ誰がその音楽ファイルを所有していたのか、という楽曲の存在証明を発行できるサービスを提供しています。

KENDRIXのキービジュアルは、中村佑介さんに描き下ろしていただいたオリジナルイラストです。

illustration / YUSUKE NAKAMURA

KENDRIX Mediaでは、今回追加された新機能をご紹介させていただきます。

JASRACと信託契約を締結していない音楽クリエイターが、KENDRIXを通じて「IPIナンバー」を取得できるようになりました。
※JASRACと信託契約を締結すればIPIナンバーは必ず取得できます。

IPIナンバー（Interested Parties Information Number）とは、著作権者を識別するため、著作者等に割り当てられる国際的な識別番号の総称です。
JASRACなど、各国の著作権管理団体が IPI システムと呼ばれる国際的な権利者データベースに著作権者を登録することで付与されます。

IPIナンバーには、IPベースナンバーとIPネームナンバーの2種類があり、KENDRIXで確認できるのはIPネームナンバーとなります。

音楽クリエイターがIPIナンバーを取得するメリット

音楽作品に関する国際的な識別子としてISWC（International Standard Musical Work Code：国際標準音楽作品コード）というものがあります。
JASRACなど、各国の著作権管理団体がCIS-Netと呼ばれる国際的な権利者データベースに作品情報を登録してISWCを採番するには、当該音楽作品の著作者全員のIPIナンバーが必要です。

あらかじめ自身のIPIナンバーを取得・確認しておいて、国内外の音楽出版社やコライト相手に伝えることで、ISWCが確実に附番され、結果として国際的な著作権管理のネットワークで自身の音楽作品が識別されやすくなることが期待できます。

KENDRIXにアカウント登録しeKYC（電子本人確認）を行うことでアカウント種別が「ビジネス」となり、IPIナンバー取得申請機能を利用できるようになります。

■初期状態の「アカウント情報」画面（アカウント種別：ベーシック）

基本情報を入力し、本人認証（eKYC）を行ってください。

本人認証が完了するまでお待ちください。

■本人認証が完了した後の「アカウント情報」画面（アカウント種別：ビジネス）

アカウント種別が「ビジネス」アカウントになり、「IPI取得を申請する」がクリック可能になっています。「IPI取得を申請する」をクリックしてください。

あらためて詳細をご説明する画面を経て、上記のような「IPIナンバー取得申請」画面に遷移します。必要事項をご入力いただき、入力内容をご確認いただいたうえでお申し込みください。

（アカウント種別比較表）

※「ビジネス＋」アカウントにアップグレードする方法は以下の2通りとなります。
（１）KENDRIXのオンライン信託契約申込み機能を利用して、JASRACと管理委託契約を締結する。
（２）KENDRIXから「JASRACメンバー向けアップグレード申込み」を行う。

eKYCを実施して「ビジネス」アカウントに、さらにJASRACと信託契約を締結して「ビジネス＋」アカウントに、アカウント種別をアップグレードすることで、KENDRIXの機能をよりご活用いただけるようになります。
音楽クリエイターの皆様にとって有益な機能がどんどん追加されていく予定ですので、アカウント登録とともにアップグレードをぜひご検討ください！

https://kendrix.jp/

TEXT：KENDRIX Media 編集部