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KENDRIXがアップデート!~ブロックチェーンがSoneiumに移行!〜

KENDRIX

2025年4月15日(火)18:00頃、KENDRIXのアップデートが完了しました。

2022年10月31日に正式リリースされたKENDRIXは、「すべての音楽クリエイターが Creation Ecosystem に参画できる世界へ」というコンセプトにより開発された、誰もが簡単に利用できる音楽の権利のDXツール。
ブロックチェーンと呼ばれる技術を用いて、いつ誰がその音楽ファイルを所有していたのか、という楽曲の存在証明を発行できるサービスを提供しています。

KENDRIXのキービジュアルは、中村佑介さんに描き下ろしていただいたオリジナルイラストです。

illustration / YUSUKE NAKAMURA

KENDRIX Mediaでは、今回のアップデート内容をご紹介させていただきます。

パブリックチェーンのSoneiumに移行!存在証明の信頼性、機能の拡張性が向上!

今回のアップデートにより、KENDRIXの存在証明機能で用いるブロックチェーンがSoneiumに移行しました!

Soneiumとは

Soneiumは、ソニーグループのSony Block Solutions Labs Pte. Ltd.が開発したパブリックブロックチェーンで、イーサリアムのレイヤー2ソリューションです。

※イーサリアム:ブロックチェーンプラットフォームのひとつ。プログラムを実行するため、暗号資産のイーサ(ETH)を用いる。

※レイヤー2:ブロックチェーンの基本層(レイヤー1)から取引処理の依頼を受けて、基本層の外で処理を行い、処理の結果をレイヤー1に戻すことで、基本層上での処理で発生するデータ処理速度の低下や手数料の増加を解決しようとする技術。

Soneiumへの移行により、従来のブロックチェーン(KENDRIXのために構築されたプライベートブロックチェーン)に比べ、データの耐改ざん性が向上するため、存在証明機能の信頼性が高まります(もともとKENDRIXの運営者が独力でデータを改ざんすることは困難でしたが、パブリックチェーンであるSoneiumに登録したデータを改ざんすることは事実上不可能といえます)。

また、Soneiumは「クリエイターのクリエイティビティの拡張やファンコミュニティへのエンゲージメント強化のサポート」というビジョンを掲げているブロックチェーンであることから、クリエイターの権利を守りながら二次利用を含むプロモーション等を活性化させる機能やサービスに対応していくことが期待されます。

KENDRIXは、eKYCで本人認証を行った音楽クリエイターが自ら登録する「ブロックチェーンによる存在証明」付きの楽曲情報を、JASRACを含む権利のマネタイズのためのサービスと連携して活用できるようにすることで、「すべての音楽クリエイターがCreation Ecosystemに参画できる世界」の実現を目指しています。

そんなKENDRIXとSoneiumが密に連携していくことで、音楽クリエイターの活動を強力にサポートする新機能、新サービスを実装し、KENDRIXの目指す状況の実現を加速させていけるのではないかと考えています。

Soneiumへの移行後もKENDRIXは無料!

ブロックチェーンに詳しい方は、「パブリックチェーンにデータを登録するには暗号資産で手数料(Gas Fee)を払わないといけないから、KENDRIXは有料サービスになるんじゃないか」とご心配されるかもしれませんが、ご安心ください。
Soneiumへの移行後もKENDRIXは引き続き無料でご利用いただけます。

暗号資産用のWalletを個人で保有する必要もなく、KENDRIXのWalletで、KENDRIXのすべてのユーザーによる存在証明取得のための手数料(Gas Fee)を支払い、KENDRIXのWalletに存在証明(NFTの一種)を保管します。

存在証明取得のための操作方法や画面構成にもほとんど変更はありません。

(アカウント種別ごとのKENDRIX機能一覧)

ご注意いただきたい点①:既存ユーザーの方は2025年9月30日までにログインしてください

既存ユーザーの方は、2025年9月30日(火)までにKENDRIXにログインして、新たな「利用規約」と「個人情報の利用目的」にご同意ください。

パブリックチェーンであるSoneiumには、KENDRIXにご登録いただいた音源ファイル等から算出されるハッシュ値(ハッシュ関数にデータを入力すると得られる一定の桁数の値)を登録しますが、Soneiumに登録されたハッシュ値が誰のものか、運営者以外には特定できません。
とはいえ、運営者であればそのハッシュ値が誰のものか特定できるため、このようなハッシュ値も「個人情報」にあたるとされています。
結果として、パブリックチェーンにハッシュ値を登録することは、個人情報を外国の第三者にも閲覧可能な状態にする(第三者に提供する)ことにあたるとされており、この場合、ユーザー本人による同意が必須とされています[個人情報保護法第28条(第1項)]。

従来のプライベートチェーンはいずれ破棄されるため、従来のブロックチェーンに登録された存在証明を、然るべき方法ですべてSoneiumに移行したいのですが、本人からの同意なく勝手にパブリックチェーンに登録することはできないため、新たな「利用規約」と「個人情報の利用目的」にご同意いただけた方の存在証明から順次Soneiumに移行してまいります。

誠に申し訳ありませんが、2025年9月30日までにご同意いただけなかった場合、従来のブロックチェーンの存在証明はSoneiumに移行されることなく破棄されてしまいます。

存在証明の移行手順

前提
・KENDRIXは、音源ファイル等を基にして算出されるハッシュ値(asset_hash)をブロックチェーンに記録したことを「存在証明」として第三者に提示できるようにしています。
・移行する前の情報が改ざんされていないことを、運営者以外の組織が検証し、署名を付してから移行します。

STEP1
旧環境のブロックチェーンに記録された情報を検証し、検証済みであることを示す署名を付与します(新環境に登録可能な状態にする)。
※本作業は、KENDRIXの「存在証明」の技術提供元であるソニーグループのSNFT株式会社へ委託して実施します。

STEP2
JASRACは、SNFT株式会社から提供された移行用のプログラム(スマートコントラクト)を用いて、署名付きのasset_hashを新環境に登録します。
※当該スマートコントラクトは、署名付きのasset_hashのみ新環境に登録できます。

ご注意いただきたい点②:存在証明の発行まで時間がかかる場合があります(対策として登録完了をメールで通知する機能を搭載)

従来に比べ、ブロックチェーンへの登録(存在証明の発行)に時間を要する場合があります。
※従来のプライベートチェーンでは、通信環境によって異なるものの、15~30秒で登録が完了していましたが、パブリックチェーンのSoneiumでは、登録の完了まで30〜150秒程度の時間を要することを見込んでいます。

このため、ブロックチェーンへの登録が完了したタイミングでその旨をお知らせするメール通知機能を新設しました。
音源類似チェックや作品届の作成・提出(ビジネス+のみ)などの機能は、Soneiumへの登録完了を待たずに実施できます。


バージョン登録直後に表示されるモーダル画面

KENDRIXの新しいPVも公開!

3月28日(金)に、KENDRIXの新たなPVを公開しました。

KENDRIXを介してコライトを行う音楽クリエイターとして、yonawoやTRIPPYHOUSINGとしても活躍するyuya saitoさん、シンガー/DJとして活動するLil Summerさんが出演し、二人でKENDRIXのPV用に新たな楽曲『Light of Life』も書き下ろしてくださいました。

KENDRIXが目指す、音楽クリエイターの日常への寄り添い方を音楽と映像で描いています。ぜひご覧ください!


KENDRIX プロモーションムービー(2025年3月公開)〜Your music, remembered and protected for the future.

KENDRIXは、今後も音楽クリエイターの皆様に有益な機能を追加していく予定です。
KENDRIX MediaやKENDRIX YouTubeチャンネルでは、KENDRIXをご活用いただくためのコンテンツを制作してまいりますので、引き続きご注目ください!


https://kendrix.jp/

 

TEXT:KENDRIX Media 編集部

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